現役バレエピアニストを対象にアンケートを実施いたしました。
メールを使って、バレエピアニストの仕事に関して実態と意識を簡単に調査したものです。
今後この仕事を目指す方、現在現場で弾かれてる方への参考としてお役に立てれば幸いです。
調査期間: | 2001年 8月28日〜9月11日 |
総回答者数: | 13名 |
自由記述回等のものについては、若干手を加えてはありますが、重複する内容などを除いて可能な限りそのままの内容を掲載させていただきました。 |
御自身の大切な経験を惜しみなく書き綴ってくださったピアニストの皆様はじめ、
ご協力いただいた方々に厚くお礼申し上げます。
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・初見視奏 ---以上、太字は多数の回答に共通--- ピアノのテクニックはあればあるだけよい(余裕につながる) 安定したテンポ感と踊り心を引き出すようなフレーズ感の演奏力を身に付ける in tempo で演奏できる。(盛り上がりで速くなったりしないなど) なるべく沢山の音色を出せる ありとあらゆる曲に好奇心を持って、弾けるようにすること 舞踊の基本リズムを知る どんなリズムがどんな動きに合うのか知る。 ------------
譜面、鍵盤、正面を見ないでも弾ける(常にではないが) 弾いている事だけに集中しないで、弾きながら周りで起こっている事を把握できる 楽譜にとらわれない柔軟さ 譜読みの時から、弾き間違えても、絶対に弾き直したり止まったりしない癖をつける。 ------------
歌や楽器の伴奏(テンポの柔軟性を得る意味でよい勉強になる) 指揮伴の経験 オーケストラ譜を読む(「白鳥の湖」など規制のバレエ曲をやるときのために) お稽古ピアニストだけしていると、必ずタッチが荒れるので、メンテナンスも必要 ------------
バレエの基礎知識 バレエ用語の勉強(基本的なパの名前は知って理解しておく) バレエ作品の理解。 出来ればバレエを経験する なんらかの形でバレエを見て動きと音の絡みを感覚的に掴むこと。 ------------
場の雰囲気を読む力 可能な限り、現場で経験を積むこと。 語学力―特に英語 ------------
「この仕事は、ピアノがバリバリ弾けるから、大丈夫、ということは絶対になく、却ってクラシックの基本にとらわれていたら、踊りにくい演奏になってしまうおそれがある。」 「稽古場に馴染むこと。ダンサーや、教師と話すこと。人間として認め合えなければ、良いレッスンはできない」 「何を言われてもめげないずぶとい神経、その反対に、相手を思いやる繊細な神経」 「曲探しにはじまり、曲探しに終わらず・・・まだ続いています。 しかし、最終的には、一に根性、二に根性、三に謙虚、四に根性。 キツイ言葉で罵られようが、文句言われようが、しょげず、めげず、なんとか相手の要求通りの音を出してやる、というくいさがる気持ち。その他、うまく言えませんが、いろいろな心構えの方がずっと大事な気がします」 |
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学校や同門など、知り合いに関係者がいれば、その方に相談する。何も伝がなければ、手当たり次第、教室やカンパニーに当たってみるしかないでしょうか。たまたま問い合わせた先で、ピアニストが足りなくて、すぐ採用された、あるいはしばらくたって連絡が来て、採用された、その手の話はよく聞きます) バレエ団に直接交渉するのが,まずいちばん!そのうち,誰かが可哀想に思ってくれて紹介してくれる。運が良ければの話だが‥‥ 見学を申し込み、教室やバレエ団、ピアニスト等関係者に直接働きかける。レパートリーを自分なりに身に付けながらできるだけすぐに使ってもらえるような状態を作っておく。 ある程度の自分なりの準備や知識を得てから、見学に行く。度胸だけでアタックして迷惑をかけないよう、自覚を持ってから、積極的にあたる。 地元のバレエスタジオへ見学に行き、そこで交渉してみるとか、バレエピアノの仕事をしている人に、空きがあったら仕事をしたいことを伝えておく事などだと思います。 私の場合、結果的に「仕事を得る」ことに繋がったのですが、自分たちのコンサートをする時、バレエとコラボレーションすることを3回ほどやりました。 見学先で仕事をしたい旨をお話してみるなど・・・。 まずは、自分から行動する。いろんなバレエ教室に見学に行く。これは、ピアニストのいらっしゃるところです。そして、色々な人たちと出会うことに尽きると思います。 地方では、生ピアノでレッスンしている稽古場を見つけること自体大変難しいと思います。電話するなり、HPで運良く見つかったら、見学させてもらうに限ると思います。あと、地元でなくてもいいなら、ピアニストの講習会を受ければ、そこで募集がある場合が多いです(私の経験では)。 バレエ団にかたっぱしから電話してみる、くらいしか思いつきません。あとはやりたい、と強く念じると。向こうからやってきたりします。(笑) これは半分冗談ではありません。こういう事って結構あるんです。(^_^) 「レギュラーピアニストの都合が悪くて、エキストラの依頼が来たときには、レギュラーピアニストよりも圧倒的に上手に弾いてみせること」 |
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