2003/7/31
リンク1件追加!
佐賀県は鹿島市のお洒落なカフェCafe Marimo をご紹介。白を基調にした爽やかな内装にテディベアが顔を覗かせています。軽めなジャズにオリジナルコーヒーでゆったりした時間を過ごせそうなお店。店長さんは学生時代にピアノのレッスンに通い、この人といえばあの1曲!とばかりにシベリウスの「樅の樹」を弾いていました。開店1周年を迎えたこのお店、鹿島エリアでちょっと素敵なお店を・・とお探しの方是非お薦めです!
2003/7/25
またまたしばし猫話におつきあいくださいませ。
かまってちょうだいー!と今もパソコンの周りをうろちょろしてキーボードに小さな手を伸ばしてはママの叱責を買っています。「ママより上手よー、コルトーのショパンよ〜」(!)とピアノのCDをかけると少しそちらに気をとられて私のそばを離れ・・・かな、と悦に入ったのも束の間、コルトーのヒト離れしたop.10のエチュードの演奏も「別れの曲」にいたる頃には又パソコンのキーボードに手が伸びて、またまた叱られてる子猫でした。サンソン・フランソワのスケルツオあたりならもっと猫気分にぴったり沿って聴いてるというのでしょうか?
さて、動物病院なるものに行って来ました。マロは目やにが出てどうもすっきりせず、重くはならないものの長びく症状は彼の美男子ぶりも3分下げるし、やはり獣医さんに見せたほうがよさそうと。
ご近所さんに歌のおねえさんと勝手に呼ばせてもらってる年の頃もほとんど同じ歌手(スタンダードジャズやアメリカンポップスになぜか日本歌曲も・・)の方がいて、彼女も猫ママ。ちなみに猫の名前はやす子ちゃん。。彼女のお薦め、ここがいい!と、良心的で誠意があるという近くの獣医さんを紹介してもらいました。
人間の病院にはこれでもかというほどお世話になってますが、獣医さんは初めて。
ドアをあけるとアルコールのような薬品の匂いがプーンとするのはやはり病院。でもまんなかに理科室の実験台のように(!)どーんと据えられた診察台とその上にしかれた新聞紙(経費削減のため?みんなそうなのでしょうか?)が他でもない動物の病院。
マロは終始神妙で、少し怖がって診察台の上に乗せられる時以外は私の背中にがしっとつかまって離れようとしませんでした。でも騒ぎもせず言われればちゃんと診察台に乗って静かにしてる健気さはさすが我がね子。。。
くしゃみ鼻水も伴ったマロの症状は要するに猫の風邪らしいのですが、料金のことも含めてなかなか丁寧な説明でした。軟膏の目薬をくにゅっと目のふちに塗り、毛皮をつまんで注射もささっ。手馴れた処置に良い子のマロは泣きもせず、あっというまに済みました。
というわけで獣医さんにも「暴れませんね〜」と感心され、マロくんのお医者さん(ごっこではないです)初体験は終わりました。初診料に注射、目薬、飲み薬をいただいて、しめて3,800円なり。
2003/7/20
子猫話。にゃ。。
生後2ヶ月半を過ぎた子猫は日に日に猫らしさを増し、実にいっちょうまえにふるまうようになってきました。狩猟本能に目覚めてきたのか猫じゃらし遊びも堂に入ったものです。うさぎの毛で出来た無抵抗の猫じゃらしとさんざんひとりで格闘した後、まるで勇者が獲物でもつかまえたように得意そうに猫じゃらしを口にくわえ、どんなもんだいちゅかまえたじょ!と、お気に入りのマガジンラックの下まで運んでいきます。実は怖がりさんのマロですが、今は新しく買ってあげたねずみのおもちゃに果敢にも幾度となく戦いを挑んではころころところげまわって遊んでいます。。
日がたつにつれ私の猫語の理解力も増してきました。彼の日本語が上達する気配はいっこうにありませんが・・。ちなみに猫語を訳すとこんなもんです。
・にゃー! ママ起きて〜!・・早いときは早朝5時過ぎに愛の一声で起こされましゅ。
朝ごはんちょうだい!おトイレしてるの見てぇ!
朝の運動も見ててぇ!
もこのあと加わります。
・にゃー! お腹すいた〜!・・ドライフードだけじゃいやだっ!
まぐろのさしみが食べたいよぉ!
赤ちゃん猫なんだじょ、ミルクもくれぇ〜!
という具合にいくつかバリエーションがあります。
・にゃー! 抱っこしてぇ! ・・ママのお膝(太くて安定感のある)にのせてぇ!
おんぶしてぇ!ボクがママの髪の毛づくろいしてあげる
から〜(よjけいなお世話!)
私の顔を見上げながら口をめいっぱい開いておねだり
します。抱っこしてもらえない時は肩まで自ら這い上がる
という強硬手段も辞さないものです。
・にゃー! 遊んでぇ!・・・誰に似たのか?ものすごい甘えん坊のさみしがりやさん。
とにかくいつも一緒にいたくて(どっちが?)視界に入って
いないと(お互いに?)安心して遊んでいられない。。
・にゃー! ピアノ弾かせてぇ〜!・・親ばかママとしてはこれは凄い!と言わざるをえま
しぇん。彼曰く「猫でも出来る現代音楽」を「ひとり四
手奏法」にて奏でます。見事です。
で、お次は、にゃー!・・・・ばっかりですにゃあ。まだまだたくさんのにゃあ語録があるのでした。。
2003/7/17
リンク1件追加!
Aldo Ciccolini2003来日公演 現役最長老級のピアニスト、チッコリーニの来日公演情報。今年の10月、栗東さきら芸術館、札幌キタラ、すみだトリフォニーホールなどで催されるものです。
日本では栗東の芸術館などごく限られたホールでしかまだお目にかかれない幻の名器と呼ばれるピアノ、ファツィオリでの演奏がトリフォニーでも聴けるとあって、私も是非足を運びたいと思っています。きらきらと輝くようなファツィオリの音をチッコリーニの伸びやかな演奏で是非、聴いてみたいものです。
2003/7/13
リンク1件追加!
Y's
Cross Yuka&Yukiの2人のピアニストによる個性的なユニットのサイトです。10月にはアニメソングなどにゃんともユニークなプログラムでピアノデュオコンサートを開催。詳しくはサイトをごらんくださいまし。
2003/7/10
本日の子猫ちゃんは・・・と言う話はいいかげんさて置いて・・・と書いてる間にもパソコンの回りをぴょんぴょんしてはキーボードをvvvvvvvなんて打ってしまう悪戯っ子ちゃんがいるのですが。うーん、今度みなさんにPCトラブルでゴメンナサイする時は猫がコードを噛み切って・・かもしれません。。。
最近読んだ本の中で特に印象に残った本が「リヒテルは語る〜人とピアノ、芸術と夢」
ユーリー・ボリソフ著 宮澤淳一訳 音楽之友社 。
モスクワ在住の演出家、映画監督である著者が『リヒテルと過ごした「失われた時」を回復すべく、その語らいの記憶を蘇らせた』(訳者あとがきより)ものなのですが、リヒテルの底知れないに芸術性に言葉を通じて触れることのできる大変面白い1冊です。
超越した大芸術家の魂にぞくぞくさせられます。作品へのアプローチも窺い知ることの出来るものですが、特にバッハの平均律の1曲ずつに彼なりの詩的な解釈がつけられている部分など、大変興味深く読めます。
訳者の宮澤淳一さんはグールドやグレインジャーなどに関わる文章でも拝見するお名前ですが、この本でも浮世離れした芸術家の精神をを的確にとらえた訳を読ませてくださり、読み物として大変読みやすい日本語で一気に読めます。
ソリストとしてだけではなく劇場ピアニストも勤めていたリヒテルです。是非ご一読を。
2003/7/4
それにしても子猫のマロ君人気沸騰!ピアノのレッスンに来る生徒の皆さんに可愛い可愛いと優し〜く抱っこされては愛嬌をふりまいています。中には玄関に入るなり「まろくんはぁ〜?」と子猫ちゃんに会いたい一心、「逆猫まっしぐら状態」の3歳ちゃんも。。家には猫が2匹・・うちは4匹・・・実家は亀有の猫屋敷と呼ばれ・・・とまあ気がつけば猫好きさんがたくさんいらしてるのでした。ピアノ弾きと猫好き犬好きの相関はいかなるものなのでしょう。
子猫が来て数日は何を見ても猫猫猫・・・楽譜も鍵盤も人間の子供も!自分のピアノを弾く手もなにもかも猫の動き回る様に見えて仕方がないという完全におビョーキな私でした。
ちなみに本日の子猫ちゃんは870グラム。相変わらず茶筒にコーヒー缶にと障害物を乗り越えながら料理用のハカリに乗っては自分で目盛りを覗き込むマロなのでした。。隣に置いてあるコニャックの蓋を開けるのは時間の問題かも・・・。
最近読んだリヒテルやピュイグ・ロジェ先生の本の話題も書きたいのですが・・・何せ頭が猫・・・。
2003/6/30
28日、ピアノの生徒達の勉強会を終えました。飛び入り参加で聴きに来られた方もいらして、会場のスタジオ内はなごやかながらも集中した空気で満たされ、2時間で7人通しての演奏、レッスンを終えました。指導の上での課題もしっかり見えたひとときでしたが、打ち上げのビールは美味し〜く飲めました。。
打ち上げで飲みつつ出た話なのですが、私のレッスンは感覚をぶつけるだけではなく言葉での説明がわかりやすいということです。私としては言われて嬉しいことばです。
特に大人へのレッスンではやや理屈っぽくなりますが、意識的に言葉で理解できるよう説明を行っています。
弾いて示した方が伝わりやすかったりその方がお互い音楽的に刺激される場合も多くありますし、理屈ではなくたったひとことの単語で全てが表現しきれるようであればそれもとても素敵なことなのですが、頭で理解しておくことは一人で譜面に向かう時にも大きな手助けになります。そう思いながら、言葉を選び、弾き方や曲の内容を理解してもらえるような説明を試みている日々です。できるだけ一方通行にならないように・・。
弾く側としてはレッスンの時間内だけでなく、ひとり譜にむかってぶつぶつつぶやきながら、ここはこうでああでこうやって・・・と敢えて言葉にしてみるのもとても効果的な練習時間の使い方ですね。・・・・・・とPCに向かう私のお膝の上では子猫がすやすや。。。ミルクティーみたいな柔らかい色〜とお褒めいただいたマロ君、日に日に大きくなります♪
2003/6/27
子猫のマロには愛嬌にほだされつつ家中で繰り広げられる猫じゃらし壮絶バトルにイマジネーションを刺激されてます。なにせいったん野性に目覚め出すと目にもとまらぬすばしっこさで並ならぬ運動量をこなします。猫ダッシュ!とばかりにタタタと走って抱きついて来る姿には飼い主初心者は少々おののきます。。お願いだから爪を立てての愛情表現はおやめくださいまし・・。戸棚の茶筒やコーヒーの缶をかきわけて一番奥の料理用の量りにいつのまにか乗っては体重測ってちょーだいにゃあと得意げに鳴くのも今回限りにして欲しい・・因みに680グラム・・・・・。
モーツァルトをさらう時には十分良い子にしてピアノの脇の椅子で時折耳をひくとさせ、薄目をあけて睨みながらもすやすや寝ていてくれました。彼もこの家で生きていく覚悟ができたというものでしょうか?
2003/6/25
みゃぁお。。にゃんとまあ茶色い子猫ちゃんに首っ丈のこの数日。生まれて2ヶ月にもならない赤ちゃん猫がやってきて足元にまとわりつかれ家中追っかけられかじられ飛びつかれひっかかれ添い寝をせがまれ、いやもう大騒ぎです。
飼い猫の話はこのコーナーに書くまい、猫ごときを相手にママでちゅよーなんて言ってたまるか、うちの猫ちゃんがいちばんでしゅーなんてこんなとこで恥ずかしくて言えるわけない・・・・・・?いえ、心に嘘はつけましぇん。もう一部始終実況中継したいくらい可愛くて、ネコ鍋にして生醤油つけて食べちゃいたい・・・・・・う、まあともかく信じがたいほど甘えん坊でやんちゃなマロことマローネ(marrone)、茶トラ・オスなのでした。今はお耳を微かにひくひくさせながら黄色いクッションの上でくたっと寝てます。
というわけで、これからは音楽とバレエと美味しいものと猫の話のサイトになるのでした。。
2003/6/20
礒山久理ピアノ教室 勉強会の曲目をアップ。
《6月28日(土)3時半〜 中野坂上 ベーゼンドルファー リハーサルスタジオ》
勉強会は日頃レッスンを受けられてる方による演奏と簡単なレッスンを行うものです。発表会前のリハーサルを含め、レッスンを受け続ける中での目標となるよう、ほぼ半年に1度の割りで行っており、曲を仕上げ人前で演奏し聴きあいます。又、単に演奏を聴きあうだけではなく、演奏者がアドバイスを受けその場で演奏が変わっていく様子を目にすることで大きな刺激が得られるものです。
基本的に日常のレッスンの一環として行う内輪の会ですが、聴いてみたいという方がいらっしゃいましたらどうぞご連絡いただければと思います。
・・・指導する側にとっても閉ざされた1対1のレッスンの場を離れ、多くの人の前で指導をするというのは自分のレッスンを見直す良い機会です。。
2003/6/16
ミハイル・プレトニョフを聴きました。いやはや、聴き終った後脱力してへらへら笑うしかない凄さ。才能ってこういうことを言うのね・・でした。
聴いたのは6月13日、東京オペラシティでのベートーヴェンの3番と4番のコンチェルト。一夜に2曲もコンチェルトを弾く?!・・なんて驚いてたらすっとこどっこいのあさっておいでですよ、おねえさん。その3日前にはサントリーホールでやはりベートーヴェンのコンチェルト1,2、5と三連発で空中ナイアガラを打ち上げているんですから。オケは渡邊一正さん指揮で東京フィル。弾きながら自らその手で指揮もしたげなプレトニョフさんによく応えての演奏お疲れ様でございました。。
演奏は全体がプレトニョフカラーに彩られ、斬新な印象。瞬間瞬間何が起こるのだろうと新鮮な気分で終始面白く聴けました。
カデンツァはプレトニョフオリジナルだったのでしょうか、ベートーヴェーンの作品であることを忘れさせるような華やかで装飾的な音が次から次へと溢れてくるようなものでした。なんか不思議・・どこまでいくのか・・とジャズの即興演奏ぎりぎりというとこまで行きそうな、演奏も作品としてのスタイルも彼ならではのものでした。やはりあの「くるみ割り人形」をピアノ作品としてアレンジしたピアニストの演奏です。
体も大きく、手もばさっと大鷲の羽を広げたようなプレトニョフの奏法の余裕ぶりはその雑みの無い音の美しさにも大きく表れています。
ダンパーペダルを長く踏みっぱなしにしながら薄物を重ねあわせるように響きを創っていくところや、ノンレガートでごく軽く速いパッセージを楽々と(に見えます・・)弾ききるところにこのピアニストの奏法の特徴が強く感じられました。
理性でよくコントロールされ、クリスタルガラスで創られた現代アートのような透明感のある音と絶妙なペダルの技術で作られた音楽は地上からはるか遠く隔たった異なる空間世界でした・・。
2003/6/13
BalletPianistMLに登録者1名追加!
名古屋方面にて弾きたてのほやほや女性ピアニストさんをお迎えしました。
ML登録者は現在22名です。
2003/6/7
6月・・というと♪6月6日に雨ざあざあ降ってきて・・という可愛いコックさんの絵描き歌を決まって口ずさみたくなるのですが、雨が降るさまを表す擬音といえば「ざあざあ」や「しとしと」が一般的。で、ふと思い出したのが「雨こんこんふってるもん」というセリフ。
子供の頃からの愛読書に松谷みよ子さんの「ちいさいモモちゃん」があります。愛読書というよりもいまだ握ったまま離せないよれよれの毛布みたいなものなのですが、その古典的名作童話の中に「雨こんこん」が出てきます。
今改めてその言葉の音をかみ締めてみると、こんこん降る雨というのは子供の小さな手のひらにも受け止められるような静かで慈愛に満ちた優しい雨・・そんな響きが感じられます。雨こんこん・・と、窓の外を眺められたら梅雨の一日もまた憂鬱なばかりではないかも。。
でもそんなアナタ現実は・・・ビンボー神に憑かれたようなしとしとぴっちゃんの雨かはたまた無情にも殴りつけるようなばっしゃんばっしゃんか?
2003/6/2
リンク1件追加!
J'adore
la musique du PIANO〜ピアノ音楽大好き〜名古屋のtimoteさんのサイト。ピアノサークル活動の案内もあります。今後バレエピアニストの話題も取り上げられるということで楽しみですね!
2003/5/30
げほげほと咳き込む風邪に襲われてしばし沈黙の日々でした。ぼちぼち復活でしょうか。意識的にストイックな日々を送ると反動でわっ!としゃべりたくなったり、あちこちにひょこひょこメールを書き送りたくなったり美味しいものを食べたくなったり・・・と一気呵成に行動に移りたくなります。ちょっと良くなるとすぐに油断してしまうのは悪い癖・・気をつけませう。。
体調が崩れ始めた26日(月)に「這ってでも行く!」と、ホントに微熱とだるさを背負いながら這うように横浜のみなとみらいまで聴きに行ったのがアリシア・デ・ラローチャさまのコンサート。80歳というご高齢のラローチャ女史の今回のコンサートはもうこれにてお仕舞いと宣言されたものでした。
彼女特有のリズム感も魅力ですが、私が何より惹かれるのは音のまろやかな美しさです。このラストコンサートでも一粒ずつが柔らかなビロードのような光沢と深い陰影に富み、聴く者を安らぎに導いてくれました。
前半はバッハを3曲。コーエンによる編曲でコラール、それにハ短調の幻想曲、イタリアンコンチェルトというもの。
イタリアンコンチェルトがこんなにも柔軟で、自然な歓びに満ちた曲と気づかされたのは驚きでした。何かしらデフォルメしたり闊達さを強調するあまり呼吸が失われたような演奏とは対極にある詩的で思索的な趣。活き活きと弾くということは実は至極内面の表現でもあるのだと。
後半、彼女のおはこ、グラナードスのゴイエスカス、わら人形は言うに及ばずです。
そして、モンポウ(!)グラナドスとアンコールを3曲も演奏され、そのどれもが本プロとまったく同様、静かな歓びに満ち、聴衆ひとりひとりの心に物語るような暖かな演奏でした。
私の席はラローチャのちょうどまうしろ。黒のドレスに銀色の髪、気品高いオーラに包まれた背中を見続け、手の動きを見続けながら聴きました。聴くにつれ、演奏することからも音楽そのものからさえも解き放たれたようななにかが感じられ、ふと自由という言葉が頭に浮かんだものでした。
長年ラローチャ女史のファンという、とあるホール関係者が『彼女自身が自分の意思で選ぶ「引き際」を尊重したい』とおっしゃってましたが、それにしてもあまりに美しい引き際です・・・・。
2003/5/26
年に1度のRADのグレード試験が終わり、はや数日・・・。ピアニストの腕の見せ所でもあり、疲れるお仕事ですぅ〜〜でもあるのですが、今年は途中10分ほどの休憩を挟んで数時間ひたすら弾き続けました・・・。ホントに大げさじゃなく次から次へと弾き続けるという感じなのですよ。はあ。。長丁場とはいえ演奏の内容をできるだけ高く持ちたいと思いながら、集中して弾ききりました〜。受験者の皆さんいい成績で合格してくださればなにより嬉しいです。
今回のexaminerさん(イギリス人かな?)は日本での試験に配慮してくださって、ちょっぴり日本語を交えて試験を進めてくださったのですが、弾き始めの合図になるお馴染みの「an!」とか「thank you〜」が「ハイ!」「アリガト〜」とおっしゃってくださって・・。とても親切だったのですが、あらら、ちょっと調子狂うなあ〜でした。
・・というわけで時間差攻撃で疲れがどよんと出てきている今日この頃なのでした。。
2003/5/22
ちいさな子供のピアノのレッスンをしていると思わぬ反応に笑いがこぼれたり、はっとさせられることがたくさんあります。
今日は5歳の女の子のレッスンでしたが、こんなことばが小さな口からこぼれ落ちましたよ。「心にひびいてくるみたい」 ・・・!!
心に響く!教則本の中の可愛らしいト長調の小曲(グローバーvol.1 古い柱時計)を弾き終えて出てきたことばなのですが、胸のところに手をあててそうお話する彼女はこの曲に聴こえる時計の響きを(おそらくは彼女の文学的な?想像力と音楽的な感性で)しっかり受け止めて弾いたのですね。
大人が言うとたとえ本当にそう感じていてもとどこか芝居がかってしまうようなセリフですが、5歳の女の子がさらりと言ったそのことばは真実以外のなにものでもないです。
子供のレッスンは難しいなあと感じていたこの頃でしたが、彼女のことばを今繰り返し自分でも唱えてみると何も気負うことはないと教えられてるような気がします。。
・・と、書きつつ・・・その女の子に引き続いてレッスンしていた音大生のひとことも印象深く今思い出しました。紹介させてもらってもいいかな・・「な、なんか裸にされてしまった感じです〜」・・一見弾けていそうなところもペダルをとって小さなパッセージのニュアンスをよく感じ取って弾いてみたり、ゆっくりとタッチを吟味しながら弾いてみたり・・・そうすると・・・・ということなのです。
「心に響く」・・・眠りにつく前にゆっくり心にしみこませておきたい言葉です。。
2003/5/18
鉄腕アトムのショップがあるのはみなさまご存知でしょうか。。新宿にあるオペラシティでお年頃(え〜、私ともう少し年上のおねえさま・・)の女性ふたりで待ち合わせるのにわかりやすいのはどこ?という話で何故か二人の意見が即座に一致したのが「手塚治虫ワールド」のお店。「アトムのお店あるじゃない?」「そうねそうね、じゃ、そこ!」色気もへったくれもないもんですが。
オペラシティにはすっかり行き慣れてるはずなのに気がつけば初めて入った手塚ワールドのショップ。見ればアトムをはじめ火の鳥、リボンの騎士、などなどのグッズがあるわあるわ。ネクタイ、スプーン、プレート、Tシャツ、スニーカーetc.・・・。中でも大好きなピノコちゃんのクッションを掴んではしばらく離せなかった私でした。。
しかしあの館内、居酒屋さんに至るまでBGMはオペラシティちっくにクラシック音楽。うーん。。
2003/5/13
ピアノの勉強会のご案内などアップ。
レッスンを受けられてる方のための小さな会場での勉強会です。ご興味ある方は遠慮なくご連絡ください。日時等詳細はこちらです。
2003/5/12
ウィルス感染のご報告をせねばなりません。。
愛用のパソコンがウィルスに感染しました。もちろん、既に対処済みでパソコンは正常に作動し、ウィルスバスターが常時働いています。ですが、感染に気がついて対処するまでの5月8日(木)深夜より9日(金)夜7時頃までの間、本サイトを訪れた方に被害を与えてしまった可能性は免れません。深くお詫び申し上げます。
今後安心してこのサイトを訪れていただけるよう努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。
みなさま、メーラーのプレビュー機能の解除、メールは全てテキスト形式で開封、怪しいメールは開かない(↓送っていただいたプーさんの壁紙は健康体です〜)・・など、基本的なウィルス対策を怠らないようにしましょう。ウィルス対策のソフトもちゃんと入れましょう。。
2003/5/9
プーさんプーさんと書き散らしたところ、こんな壁紙が・・とメール添付で風船にぶら下がったプーさんの可愛い壁紙(勿論、PCのデスクトップ用。家の壁紙ではなく・・。)送られてきました。早速使わせていただいてます。今まで購入時のままなんとなく使っていた無機的な青い背景が一新、ほのぼのモードになりました。S.Kさまありがとうございました〜。
2003/5/5
いや〜、まいりました、プーさんには。こんなにも素敵な物語とは知らなんだ。子供の思考の世界は人間の心の真実そのものなのだと気付かされます。そんなややこしいことを考えたり説明したりしなくてもくまのプーさんの人間的魅力?や森の住人達の素朴な世界に引き込まれるうちにまるで5歳の頃の時間に戻ったような錯覚を覚えます。
何がそんなに魅力かというと、兎に角、愛すべきプーさんはいつでもどこでも100%ありのまんまプーさんなのです。おばかさんでなんとなくお間抜けで頭いいんだか悪いんだか・・。
ウサギのおうちに遊びに行って木の穴から抜けられなくなるお話は私が説明するまでもない有名な部分でしょうか。
木の穴にすっぽりはまって抜けられなくなったおばかなプーさんですが、だったら1週間そのまんまでいたら少しやせて抜け出せるかな・・と、身動きのとれなくなったその足をウサギのタオルかけに使わせてあげ、親友のクリストファー・ロビンにお話を読んでもらい大好きな蜂蜜もおあずけでほんの少しポロリと涙を流しながら、でも悪あがきもせずにそのままじっと、自然に抜け出せる時を待っているのです。
時がたてばちゃんと穴から抜けられる日が訪れ、友達が助けに来てくれる・・。
そしてこの時に限らず、どんなことがあっても親友は「ばっかなクマのやつ!」と愛情を込めてそのまんまの友達を受け止めます。「ぼくはきみがとっても好きなんだよ!」「ぼくだってさ!」と、お日様は東から毎朝ちゃんと昇ることと同じような絶対的な信頼に支えられた安らぎの世界があります。
この「プーがお客に行って動きのとれなくなる話」ではウサギのうちでお客さんのプーさんが蜂蜜が欲しいけどちょっと言い出せないでいる心理描写があります。それがまた絶妙に人間くささが感じられ、くすぐったくてたまりません。ウサギとプーさんのちょっとした論理のすり替え遊びのような会話もくすりと笑えます。
このあたりを伝える石井桃子さんの訳の魅力も素晴らしいものです。第1刷は1,957年ですからその後少し手を加えられたとはいえ、古い言い回し(私にはとてもしっくりきます)もあります。でも丁寧に丁寧によく考えられ言葉を選んで翻訳されたという印象を受けるものです。愛情が伝わります。
こんな魅力的な本をなぜ今まで知らなかったのか、なぜ今まで読んだことがなかったのか不思議です。でも、人にせよなにか物事にせよちゃんと出会うべくして出会うその時というのがあるもので、必要な時にちゃんと与えられた出会いがあるものです。そう思うと「くまのプーさん」の本(古本屋さんで50円なり!)もちゃんと出会うべくして出会った1冊なのでしょう。
原作の素朴な魅力を知ってしまうとあのおなじみのディズニーの華やかな色彩感あふれる世界にはむしろ少々違和感を覚えました。映像よりは活字で育ったものですから、本を読み、頭の中で想像を膨らませてすっかり自分だけのお気に入りの世界を作ってしまうのは得意です。黄色いおとぼけディズニープーさんのキャラクターも大好きですが、それ以上にクラシックプーさんを身近に感じはじめ、世界はまたまた広がりました。。
☆「クマのプーさん」 A.A.ミルン作 石井桃子訳 岩波少年文庫
2003/4/29
50円で本を1冊買いました。勿論、古本屋さんで。
店先で吹きっさらしになった本棚に何故か目にとまった岩波少年文庫。子供の頃大好きだったヴェルヌの「15少年漂流記」もあったのですが、私が50円で買ったのは、なんとなくくたびれてて、でもそのまま知らんぷりはできなかった「クマのプーさん」です。
あのディズニーのキャラクターでお馴染みの、どこかすっとぼけて暢気で蜂蜜大好きでほんわかムードを与えてくれる熊のプーさんですが、物語の原作は誰だか皆さんご存知でしょうか?イギリスの作家、A.A.ミルンという意外にも何故かあの「パンチ」の副編集長も務めたというお方。自分の子供のために書いたというものなのだそうです。
街の色んなお店で目につく黄色いプーさんのぬいぐるみですが、手のひらサイズの小さいものから抱えきれないほどの巨大プー?まで沢山出ています。
でもこの巨大プーさんが整理ダンスや古着に混じって近所のリサイクルショップの片隅になんだか身の置き場がなくって、肩身が狭いよ。。というようにちんまりと座らされてる姿を見つけたときには愛嬌ではなく哀歓ただようものを切々と感じてしまいました・・。う、もう、嫌われちゃったの?可愛そうに・・・。
まあるっこいものというのは何にせよ女性の母性本能をくすぐるのだそうですが、でも愛されたのも束の間、あっという間にリサイクルショップ行き・・あーあ・・です。
というわけで可愛そうな巨大プーさんには手を伸ばせないでいましたが、思わず手が伸びた50円なりの古本プーさん。なんとなくお間抜けで、格別ドラマティックな何があるわけでもない、まあなるようになるよね〜今日は雨だからおうちにいるよ〜というありのままの蟻は蟻のままだった・・みたいなお話を読んでみることにしましょう。
Copyright (C) 2001-2009 Hisari-Isoyama. All Rights Reserved.