2001/11/29
いつものバレエの稽古場で久しぶりに弾きました。先週は演奏会の準備のためお休みさせていただいたので、毎週弾いていたクラスを2週間ぶりに弾くわけです。
そうすると、んまあ!○○ちゃんは少しおなかのあたりがすっきりしたような・・頑張ってるのね・・・おお!◎◎ちゃんってこんなに綺麗な走り方をするのね!・・という具合に妙に新鮮。特に気合の充実している小さな子供はあっという間に変化するので、2週間ぶりというのは弾く方はなんだか勝手が違うという気分にもさせられます。
・・・気合を気合を入れなきゃなんないのはこっちの方だぁ!
ソロをばしばし弾いている時というのは、私の場合は一定の疲労度を越えない限り、指や腕の状態が良く、右を見て、楽譜も見て、手を上げて横断歩道を・・・あ、いえ・・ではなく、肉体的にも心理的にも案外負担の大きいバレエの稽古場でも調子の良さを感じて弾くことが出来ます。が・・・ちょっと離れていたらいわゆるカンの戻りが・・というか、なんだか、あらら・・・という感触でした。情けなや。
先日の演奏会の感想などぼちぼちといただいております。本当〜〜〜にありがとうございますです。
演奏者の考えや感じ方、深く頭を垂れて反省すべきところ・・・が、そのまま聴き手の反応と一致するとは限らないので、そう言った感想を伺えるのはとてもありがたく、励まされます。ちゃんと受け止めて成長の糧とさせていただくよう、心にとどめます。。
聴きたかったけど、行けなくて・・・・どうだったの?・・という方のために、いただいたお声(オイシイところを、ね!)をかいつまんで紹介させていただきます。
「・期待通りの素晴らしい演奏。 ・シューマンやドビュッシーの演奏に造詣が深い。・シューマンは迫真の演奏で圧倒された。・ホールやピアノの状態を掴んで弾いたプロの演奏。 ・アンコールのサティはバレエも一緒に見たかった!・普段と違うオーラに圧倒された。」・・・・・・・・ということです。。きゃあ!!・・・・・。
もちろん、共演のソプラノ、辻美穂さんの演奏にも
「・ボエームが印象的。・オペラの場面を思い出して聴いていた。・近くで演奏する際は是非又聴きたい!」
とお声をいただきました。
メールや電話で何度も打ち合わせをしていたせいか、初対面とは思えない感じでリラックスしてリハーサルから伴奏させていただきました。伸びやかでたっぷりとした歌いっぷりに、私も伴奏者というよりも一ピアニストとして気持ち良く弾かせていただきました。
相生コンサートネタは書き始めるとまだまだ尽きないのですが、本日はこの辺で・・。
さて、しばし休養タイムをいただき、稽古場エッセイは今月いっぱいお休みさせていただきます。また来月から是非お読みくださいね!
2001/11/28
しかし、なんですね、大きな本番の後、どっと一気に疲れが・・と思うとさにあらず、疲れの出方も年齢と共に変わるもので、じわりじわり・・・ひたひた・・・・ずずず・・・。そんな気がしています。どんと疲れが出ていないで妙に平気なような無性に眠いような(バスを乗り過ごしそうだった・・)のは私が元気なせいではなく、単にトシのせいだったりするのかしらん・・・。くわばらくわばら。。
2001/11/25
ただいま〜〜。と相生でのコンサートから帰ってまいりました。おかげさまで元気で最後まで弾き終えて参りました。皆様よりたくさんの励ましのメールをいただきまして、本当に嬉しくよませていただいておりました。ありがとうございます!!演奏のお話、初めての地、相生での美味しいお話も色々あるのですが、今夜は兎に角眠い〜疲れた〜。。。というわけで、無事生還(?)のご報告まで!
2001/11/23
というワケで、あれよあれよという間に相生でのコンサート本番を迎えることとなりました。
23日、東京から新幹線で向かい、24日本番です。どうしようかな〜と思いつつ、当日ふらりと気が向いた方、是非お越しくださいませ。会場のエミーホールは相生駅隣接と言ってもよいくらい駅からすぐ近くということです。さて・・・魔法のハンカチも用意できたし・・。 では、行ってまいりまーす!
2001/11/20
流れ星の大群に、この時とばかり願いごとをいくつもいくつも・・・・?
星に呼ばれたかのように、何故か真夜中目が覚めたにもかかわらず、何年に一度とかのしし座流星群の天体ショーも、横着してしまい、結局目にすることはありませんでした。風邪ひきたくないしぃ〜などと演奏会を控えたこの際、わが身の可愛さは世紀の天体ショーもなんのその。少し気にしつつも布団をかぶったまま、結局、すやすや・・でした。でも、やっぱり願い事のかなう絶好のチャンスだったのかしらん・・数打ちゃあたる?
2001/11/18
おちびさんのピアノのレッスンのこと。じゃあ、次はこれをやりましょうと、グローバーの教則本に載ってる「わかれ」というニ長調の曲を一度弾いて聴かせると、彼女いわく「なんかこれ、わかれっていうか、ちょっと違う感じ。まきばと言うかぁ・・子羊が生まれたばっかりで、まだ立てなくってね、立つ練習を一生懸命してるような、そんな、なんか、山の牧場みたいな・・・」だそうな。子供のレッスンはこれだから面白いのですよね。
そこから話は「わかれ」のイメージと調性のことに及びました。別れを想起させるような悲しい感じの曲と言えば?とそのおちびさんの弾いた範囲で思い出すものをあげさせたらロシアのこどものための小品をすぐにあげたのですね。多分、その曲は西洋音楽の短調というよりも、ロシア民謡に使われてる民族的な音階によるもの(詳しくはわかりませんが・・)と思われたので、さてそこから話はさらにいわば民族音楽の話に。
さて、わらべ歌「あぶくたった」は泣きたくなるような悲しい曲?・・・・・あらら?!
おちびさんの生徒と交わした民族音楽や調性感と感情についての有意義な対話でした。
2001/11/15
関東近辺も晩秋と言うに程近い風情です。高くそびえたイチョウの葉が夕陽を受けて黄金色にきらきらと輝いて見えて綺麗。思わず口をついて出てきたのはスタンダードナンバーの「枯葉」。あまりに月並み、あまりに類型的、とはいえ、はらはらと風に舞う落ち葉を見るとやはりここは♪枯葉よ〜枯葉よ〜・・・。
ま、それはいいのですが、おなじみの旋律を歌い始めると、・・・・・ん?・・♪枯葉よ〜枯葉よ〜枯葉よ〜枯葉よ〜♪枯葉よ〜枯葉よ〜・・・・・なんなの!この歌詞は!「枯葉よ」、以外のことばが出てこないじゃありませんか!もぉっ!と、お馬鹿なことをぶつくさとつぶやきつつ、そういえば、あれもそう・・お馴染み宝塚の♪すみれの花咲く頃〜・・・旋律は周知のとおり・・が、さあうたってみましょう、♪すみれのはーなーさくうころぉ〜すみれのはーなー・・・・・・・すみれ@エンドレスの世界に突入です。
・・・・・なんてどうでもいいおばか話を失礼致しました!
黄金色に輝くその色彩感で思い出したのが↓でちらりと書いたミッシェル・ブラッソン指揮のトゥールーズキャピトル国立管弦楽団のラヴェル・ツィクルスで聴いたラ・ヴァルス。もう結構前ですね、11月1日すみだトリフォニーホール。ラ・ヴァルスは2台ピアノでの演奏もお馴染みですが、この曲を聴くのならやはり基本はオーケストラ。特に、この夜の演奏は今思い出してもぞくぞくするような艶やかで、官能的な演奏!
大昔聴いたアルゲリッチとネルソン・フレイレの2台ピアノもややはりぞくぞくはしたのですが、たしかかなり直截的な表現。楽しめる演奏ではあったのですが、先日聴いたトゥールーズとは異質な楽しみ。トゥールーズのオーケストラの持つ色彩感の魅力が大きかったのでしょうか・・でもあの官能性はむしろリズム感によるところが大きいのでしょうか・・? と考えるのも野暮と感じられるようなほど、何色もの光が渦巻いて見えるような美しさにぐいぐ引き込まれる演奏でした。
2001/11/12
なんざましょ・・10日土曜日BSで放送された6時間近くに及ぶバレエの番組の録画をつらつらと見ているのですが、2時間半を過ぎたあたりに扱われた、トウシューズを履く時期や解剖学への理解を促すセミナーの抜粋はたいへん示唆に富むものと受け止められました。
バレエ教育に携わる方はもちろん、ピアノを始めとする楽器のレッスンへの基本的な考えにも適用しうるのではと思いながら見ていました。
基本的な筋肉の鍛錬を前提としたトウシューズをはく時期についての言及は、勿論、対象とする事柄へのニュアンスの違いはあるのですが、ふと、亡きヴァイオリンの巨匠アイザック・スターン氏がやはり若い人を対象にしたセミナーで、子供の頃は技巧の派手さにとらわれず、特にハイドンなどの古典をしっかりと・・と厳しく言及されてた映像を思い浮かべてしまいました。
ピアノの演奏で、筋肉をどう使うかということと、古典をどう演奏するかということは勿論ごっちゃにしてはいけないものですが、基本を大切に、時間をかけて、自分の内面から出てくるものと対峙し、教師は注意深く生徒の身体的、精神的発達を見守りながら・・ということは色んな場面で忘れてはならないものでしょう。
番組中、かの牧阿佐美先生がおっしゃっていた、「基本のポジションのダンサーとって生涯続く日々の鍛錬は、音楽家にとっては音階、ドレミ・・をどのように美しく演奏するかということ・・」ドレミをどれだけ様々なニュアンスを伴って正確に美しく演奏するか、それはダンサーにとってまさに基本のポジションを日々追求し続けること・・・・ううううう・・・ドレミはやはり演奏の基本、音楽の構成の基本、大切と認識しつつ練習しつつも、あらら、やはり下がった頭の重いこと・・・・でございました。。
しかしです・・・・「みなさまのNHK」のセンス・・もうちょっと、どうにかならないかしらん?
と、日曜夜のN響アワー。
ラヴェルのト長調、両手のコンチェルトを聴きながら・・・。つい先ごろ聴いたトゥールーズキャピトル国立管弦楽団の同じくラヴェルの左手のためのコンチェルトの演奏の色彩豊かで艶やかなオーケストラの演奏を思いだしつつ、うーん。。
このあたり、只今、自家製梅酒に酔いつつ書いております・・ので、いずれ又改めて・・・・。気が向いたら、ですけどね・・・。失礼御免。
2001/11/10
個展のお知らせです。
カル。画伯こと、黒木雅彦氏の油絵展。
第6回 ネバーランドの庭にて
11月21日(水)〜28日(水)
池袋 東武 本館6階1番地アートサロン
前回の「天上の楽士達」を拝見した時、その静謐な画面の中からラヴェルの「亡き王女のパヴァーヌ」やフォーレの「パヴァーヌ」などの典雅な音楽が聴こえてきそうな気がしました。
ご本人から送られた作品を掲載させていただきますが、なにせ、この絵描きさん、まあよく喋ってくださる方で、個展の会場で作品について質問すると実に率直に答えてくださいますので、行かれた方は是非、お話してみましょう。
おとぎ話に人間のある種の本質的な怖さを見出すがごとく、カル。画伯の絵に向かい合ってみると・・・さて・・。
インボケイション
永遠のクロマティーク
2001/11/8
稽古場エッセイ第41回 投稿エッセイ オン・タイム アップ!
というわけで、11月は皆様の投稿によるエッセイをアップさせていただきます!
今回は12番目の弟子ことフルノフスキー氏よりお寄せいただいたものです。読むとおわかりのとおり、私のピアノのレッスンを受けておられる方です。なお、この文章に師匠の朱は入っておりませんし、代打で書くんだ!と脅迫した覚えもございません。くれぐれもその点ご了承をば。
最近にわかブライダルピアニストの大役を果たし終えて絶好調のフルノフスキーさんよりいただいたままの文章です。うーん・・・・・・・・・・・・・。
では、どうぞお読みくださいませ!
引き続き、次回エッセイ募集中!
2001/11/7
テレビ番組の情報をひとつ。NHK・BS2でほぼ半日を費やしてバレエの特集番組が!・・おお!・・・いいですねぇ〜。でも、こういう、どかん!ってまとめてというのもまあ悪くはないですが、日常、定期的にもっと番組を増やして欲しいですね・・バレエもクラシック音楽も。
で、その、どかん!のバレエ番組は、今週土曜日、11月10日午後2時45分からです。かのローザンヌのヤン・ヌイッツ氏のインタビューなど、なかなかに興味深いものもあるようで、バレエファン必見!
11月10日(土)BS2 2:45
これであなたもバレエ通〜華麗なるバレエの世界 【
<第1部>
佐々木涼子
▽ダンサーの素顔 森下 洋子
草刈 民代
ほか
▽海外で活躍する日本人ダンサー
▽スタジオバレエ 下村由理恵
ほか
7:30 <第2部>
佐々木涼子
▽スタジオバレエ 宮内真理子
山本 隆之
上野 水香
8:18 くるみ割り人形ハイライト
2001/11/5
稽古場エッセイのコーナーで投稿原稿を受け付けておりますが、おお!お一人様より、原稿が届きました。今週木曜日にはそちらをアップいたしますので、みなさまお楽しみに!私のも載せて!という方、どうぞ奮ってご応募ください。
札幌には初雪が降ったのね、そうか〜とふと庭に目を向けると、こちらは真赤なサルビアがけっこう元気に咲いています。でも、さすがにそろそろこたつが恋しいにゃん。
2001/11/1
稽古場エッセイ第・・・・・・・ではありません。本日より予告通り、しばらくエッセイはお休みとさせていただきます。無事、コンサートを終えましたら、再開いたしますので、ご了承の程、よろしくお願いいたします。
なお、再開までの間、エッセイの投稿を受け付けておりますので、載せて!という方は是非どうぞ!
しかし、なんですね、40回まで書いたというのは我ながらエライなぁ〜うん、自画自賛。簡単に自分で自分を誉めちゃう。一応プロの物書きだった天国の父は・・・・うーん、そう簡単には誉めてはくれまい・・。赤えんぴつ持って待ってるかも・・・。
それにしても、午前中パソコンに向かい、いつもの水曜日のとおり、フロントページを立ち上げ、稽古場エッセイのフォルダーを開き、さてと・・・・・とまったく何の疑問も挟まずにエッセイ書きの作業を始めようとした私でした。ふと気がつくと、あら?!な〜んだ、今日からお休み宣言してるのよね!いやんもぉ!・・・・。すでにどっぷり習慣化している私でした。
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